AMIT 2016 トーク風景

TALK SESSIONトークセッション

自然とアート : モノへの共感、環境との協働

アートはこれまで、自然とは区別される存在と見なされてきました。しかし科学技術の進展は、アートにおいて自然や環境のプロセスと協働していく動的な表現を生みだしつつあります。自然とアートがつながる新たな世界について、AMIT2017の参加アーティストたちが語り合います。

時間
15:00 - 16:30
パネリスト
鳴川肇(AMIT2017参加アーティスト)
ひらのりょう(AMIT2017参加アーティスト)
三原聡一郎(AMIT2017参加アーティスト)
モデレーター
四方幸子(メディアアート・キュレーター/AMIT2016ディレクター)

鳴川肇

鳴川肇Hajime Narukawa
慶応大学環境情報学部政策・メディア研究科准教授。1997年,東京藝術大学美術専攻科、1999年,The Berlage Institute Amsterdam修了、2001年,VMX Architects勤務。2003年,佐々木構造計画研究所勤務。2009年,オーサグラフ(株)設立。ICC「オープン・スペース 2009」において、独自開発した投影図法を公開。2011年、日本科学未来館,大型デジタル地球儀(ジオコスモス),世界地図アーカイブ(ジオパレット),インタラクティブ地図展示(ジオスコープ)設計協力、同年東京都写真美術館「世界史地図4700」出展。専門領域は美術製作、建築デザイン、構造計画、世界地図図法、透視図法の開発。世界地図図法 [オーサグラフ世界地図]で2016年グッドデザイン大賞受賞。日本科学未来館アドバイザー。

ひらのりょう

ひらのりょうRyo Hirano
映像、アニメーション作家。1988年埼玉県春日部市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科卒業。FOGHORN所属。産み出す作品はポップでディープでビザール。文化人類学やフォークロアからサブカルチャーまで、自らの貪欲な触覚の導くままにモチーフを定め作品化を続ける。その発表形態もアニメーション、イラスト、マンガ、紙芝居、VJ、音楽、と多岐に渡り周囲を混乱させるが、その視点は常に身近な生活に根ざしており、ロマンスや人外の者が好物。初の漫画単行本「ファンタスティックワールド①」(リイド社トーチコミックス)絶賛発売中。GIF漫画「とびだせ!ミラーボールちゃん(CREM)」「ワラシちゃん占い(casabrutus.com)」連載中。

三原聡一郎

三原聡一郎Soichiro Mihara
アーティスト。音、泡、放射線、虹、微生物、苔、電子など多様なメディアを用いて、世界に対して開かれたシステムを芸術として提示。2011年より、テクノロジーと社会の関係性を考察するために空白をテーマにした芸術を国内外で展開中。目下、生命とエネルギーを等価に扱う微生物燃料電池と、人間と人間を含んだ環境との対話の為のシステムを実践中。その他、西オーストラリア大併設のバイオアート研究センターSymbioticAでは医学、生物学を跨いだ芸術実践や触覚研究者との協働(テクタイル)なども行ってきた。近年の個展に、「空白に満ちた世界」(京都芸術センター, 2016)、グループ展に「科学と芸術の素」(アルスエレクトロニカセンター, オーストリア, 2015-16)、茨城県北芸術祭(常陸太田市エリア, 2016)など。

四方幸子

四方幸子Yukiko Shikata
メディアアート・キュレーター。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)非常勤講師、明治大学兼任講師。AMITディレクター、KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭キュレーター。アートと科学を横断する数々の展覧会やプロジェクトを、インディペンデント(1990-現在)、キヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTT ICC(2004-10)をはじめ国内外で実現。2010年より「拡張されたキュレーティング」を提唱。近年の仕事に札幌国際芸術祭 2014(アソシエイト・キュレーター)、茨城県北芸術祭2016(キュレーター)がある。